ラジカセ


普段、特段に思春期のことは思い出そうとする事もなく、
時々、フッと浮かんではこんなこともあったなぁと振り返ることくらいで、

すごく充実して幸せな日々だったけど、
1日1日を自分なりにとにかく必死に生きていた。

バドミントンに打ち込んだのは、
好きだったから以上に使命感というか。。。
とにかくこの内側に溜まったエネルギーを使い果たさないと保ってられなかったのかもしれない。



そんな日々の中で、自分に寄り添ってくれたのが音楽だった。

外ではウォークマンを聴き、田舎の畦道を自転車で歌い、走り抜けた。

家では小さな持ち運べるラジカセを肌身離さず、
お風呂にも寝床にも持っていっては、
聞き取れるか聞き取れないかのギリギリのところまで音量を下げ、ただただ大好きな歌を聴き、口ずさんで過ごしていた。


本当に毎日毎日そうだったと思う。


夜は特に、


今日も一日が終わったな。


また明日がやってくるな。


そんな事を考え、音楽と共に毎夜眠りについていた。



あんなにいつも聞いていたはずなのに、今日まですっかりその事を忘れていた自分に驚く。



そして今日はそれを思い出し、その頃聞いていた曲や、新しく出会った曲を聴きながら、
灯りを落としてお風呂にゆっくり浸かっている。


ラジカセはスマホに変わった。


かけられる曲の数は莫大に増えたけど、
かける数は果たしてどれだけ増えたんだろう。



世間は、優しく厳しい。


音楽も、優しくて厳しい。



愛しても愛しても、ゴールは見えてこないトンネルの様。



ゴールが見えないから追いかけているのかな。





このコロナショックがいつか過去になり、
誰もが忘れてしまう時、
この時のことをどう振り返っているんだろう。



もっともっと音楽を愛して、もっともっと素敵な歌が歌えて、もっともっと良き仲間と過ごせるようにと、

強く強く願っています。



精一杯自分なりの、音楽人生だったと言えるその日まで、
消して諦めることなく、一歩一歩、歩み続けたいと思います。


たとえ砂を噛み、暗闇が世界を包もうとも。



皆さんこんばんは。
今日も僕は無事に過ごせました。


感謝します。


皆さんもどうかご無事であります様に。



祈っています。


永田雄大 Official Website

Singer Song Writer/Gospel Director

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